\newcommandを使います。
\newcommand{コマンド名}[引数の数][オプション]{コマンドに置き換わる内容}
簡単な使い方を下に示します(円周率です)。
\newcommand{\constpi}{3.14159}
定義以降、\constpiで3.14159が表示されます。
コマンドには引数を持たせることができます。引数の数を指定し、置き換わる内容に、「#番号」をいれます。
\newcommand{\constpi}[2]{3.14159 #1 #2}
上の例では\constpiは2つの引数をとり、3.14159の後ろに表示されます。\constpi{A}{B}のように使用します。引数の数が足りないとエラーになります。
\newcommand{\constpi}[2]{3.14159 #1 #2} \constpi{26}{53}
オプションで指定したものは1番めの引数になります。
\newcommand{\constpi}[2][G]{3.14159 #1 #2}
上の例の場合、1番めの引数はGとなります。あと、オプションが指定されていると、引数の数が足りなくても、その部分ではエラーにならないようです(置き換えた先でエラーになる可能性はあります)。
定義したコマンドを更新する場合はrenewcommandを使います。使い方は同じです。
環境とは、\begin{...}〜\end{...}で囲んで使うものです。例えば数式環境は\begin{equation}〜\end{equation}です(その他の表記方法もあり)。新しく環境を定義するには\newenvironmentを使用します。
\newenvironment{環境}[引数の数]{はじめ}{おわり}
引数は\newcommandと同じです。はじめ、おわりは環境のはじまりとおわりに置き換える内容です。例えば
\newenvironment{m}{\begin{equation}}{\end{equation}}
とすれば、「m環境(\begin{m}〜\end{m})」で数式が記述できます。この場合、\begin{m}〜\end{m}と\begin{equation}〜\end{equation}は同じです。
\newenvironment{m}{\begin{equation}}{\end{equation}} \begin{m} \sin \pi =0 \end{m}
環境を更新する場合は\renewcommandを使用します。使い方は同じです。