行列を使用するには、array環境を使用します。
\begin{array}{何列か?} 行列を書く。列と列は & で区切る。 次の行を書く場合は、改行記号\\を使う。 \end{array}
「何列か?」というところには、列の数だけ、cかlかrの記号を入れます。3列なら、例えば「ccc」や、「lcr」のようにします。また、この場所には「|」を入れることも可能です。これは入れた場所に縦棒が入ります。行列式を表わすのに便利です。行列式については、少し下を参照のこと。c、l、rの意味については下の通り。
下の例を見て下さい。
\left( \begin{array}{cc} 1 & 22 \\ 333 & 4 \\ \end{array} \right)
\left、\rightを使って括弧を使用することもできます。上の例のように「(」でなくても構いません。
\left[ \begin{array}{cc} 1 & 22 \\ 333 & 4 \\ \end{array} \right]
行列式を使用したい場合は、次のようにします。
\begin{array}{|cc|} 1 & 0 \\ 0 & 0 \\ \end{array} =0
「|」をいれた部分に縦棒が入ります。
行列の中に分数を使うと、全体的に潰れているような印象を受けます。
\left( \begin{array}{cc} \frac{1}{2} & \frac{x}{x^2-1} \\ \frac{\sin x}{x} & \frac{e^x}{x} \\ \end{array} \right)
それを直すためには、\displaystyleを各セルに適用します。ただし、これを使うと縦に場所をとるので、表示が重なる部分がでてきます。それを避けるために、空白の行を作成します。
\left( \begin{array}{cc} \displaystyle \frac{1}{2} & \displaystyle \frac{x}{x^2-1} \\ & \\ \displaystyle \frac{\sin x}{x} & \displaystyle \frac{e^x}{x} \\ \end{array} \right)