LaTeXのpicture環境を使えば、簡単な図形を描くことができます。
\begin{picture}(x方向の長さ,y方向の長さ)(xのオフセット,yのオフセット)
オフセットは始点と考えても大丈夫だと思います。つまり、\begin{picture}(200,200)(10,20)の場合、xは10から210まで、yは20から220まで指定できるということです。
たいていの図形は\put(x座標,y座標){図形}を使用して配置します。「図形」には以下のものが使用できます。
\circle:円を描きます。\circle*{直径}とすると、円の中を塗りつぶすことができます。
\line:線を描きます。x,y各々の傾きには絶対値6以下の整数を入力することができます。例えば、(1,0)だと、水平線、(1,1)だと45度の線になります。
\vector:ベクトルを描きます。使いかたは\lineと同じです。
\oval:楕円を描きます。楕円の一部分を取りだすときには、\oval(x方向の長さ,y方向の長さ)[オプション]を使用します。オプションにはt,b,r,lのどれか(複数可能)を入れることができ、tは楕円上部を、rは右側、lは左側、bは下を取りだします。
\begin{picture}(200,200)(10,20) \put(30,30){\circle{10}} \put(40,40){\circle*{10}} \put(50,30){\line(1,4){10}} \put(40,50){\vector(1,2){10}} \put(100,100){\oval(30,20)} \put(120,120){\oval(30,20)[t]} \end{picture}
このように、ちょっとした図形を描くことは可能ですが、使えるものが限られている上に使い辛いので、別のソフトで画像を作成し、取りこむことをおすすめします。
関連:画像取りこみ